京都は、日本の茶文化が生まれた場所です。千年以上にわたり、茶の流派、商人、そして茶の湯の作法はここに根付いてきました。同じ町並みで、時には同じ建物の中で、世代を超えて受け継がれながら。このガイドでは、お茶を学ぶ場所、購入できる場所、そして本格的に体験できる場所をご紹介します。

裏千家・表千家 — 京都を代表する茶道の流派
裏千家 & 表千家
住所:京都市上京区本法寺前町
アクセス:Miru Kyoto Nishiki – バスで約35分
アクセス:Miru Kyoto Gion – バスで約40分
両流派は、16世紀に茶の湯の作法を確立した茶人・千利休を共通の祖としています。本部は京都市上京区に隣り合って位置し、その名称にも由来が表れています。表千家は「千家の表にある屋敷」、裏千家は「千家の裏にある屋敷」を意味しています。
同じ源流を受け継ぎながらも、両流派にはそれぞれ異なる魅力があります。裏千家はより開かれたもてなしの姿勢で知られ、表千家は伝統を守りながら、簡素で静かな美を大切にしています。この界隈を歩くこと自体が、ひとつの特別な体験です。ここは単なる観光地ではなく、何世紀にもわたって茶の湯の文化が息づき続けてきた、生きた場所なのです。
京都でお茶を買う
柳桜園茶舗 — 京都を代表する老舗の日本茶専門店
柳桜園茶舗(りゅうおうえんちゃほ)
住所:京都市中京区二条通御幸町西入ル丁子屋町690
営業時間:9時〜18時(日曜定休)
アクセス:Miru Kyoto Nishiki – 徒歩約15分
アクセス:Miru Kyoto Gion – 徒歩約25分
柳桜園茶舗 は、京都を代表する老舗の茶舗のひとつです。最高品質の抹茶は、裏千家・表千家・武者小路千家の三千家の御用達の品として知られています。抹茶の原料となる碾茶は、京都で最も名高いお茶の産地・宇治から仕入れ、店内の石臼で丁寧に挽かれます。
本格的にお茶を学ぶ人たちが足を運ぶ店です。創業当時と変わらない方法で計量・包装・販売が行われ、今も自分の茶筒を持参して詰めてもらう常連客がいるほどです。おすすめは抹茶と、ほうじ茶茎を使った香ばしく甘みのあるかりがね。いずれも格別の味わいです。
一保堂茶舗 —京都を代表する誰もが気軽に立ち寄れる老舗茶舗
一保堂茶舗
住所:京都市中京区寺町通二条上る常盤木町52
営業時間:10時〜17時 / 嘉木(茶房)は16時30分閉店 / 毎月第2水曜定休
アクセス:Miru Kyoto Nishiki – 徒歩約15分
アクセス:Miru Kyoto Gion – 徒歩約20分
1717年創業の一保堂は、京都の茶文化への入口として親しまれています。歴史ある寺町通に面した本店は、『一保堂』の文字を染め抜いた暖簾が目印です。
抹茶・玉露・煎茶・ほうじ茶など、30種類以上のお茶を取り揃え、スタッフはそれぞれに精通しています。茶房『嘉木』では、選んだお茶の点て方や淹れ方を学びつつ、季節の和菓子とともに味わうことができます
京都でお茶を体験する
tearoom toka 冬夏 — 京都でひときわ個性が光る特別なお茶体験
tearoom toka 冬夏
住所:京都市上京区信富町298
営業時間:11時〜18時(予約がおすすめ/ 火曜定休)
アクセス:Miru Kyoto Nishiki – 徒歩約25分
アクセス:Miru Kyoto Gion – 徒歩約35分
築100年の町家を舞台にした tearoom Toka 冬夏 は、京都でもひときわ個性的なお茶体験を提供するティールームです。わずか6席のカウンターは、数百年にわたり京都屈指の名水とされてきた地下水脈の真上に位置し、敷地内の井戸から汲み上げた新鮮な水を使って、一杯ずつ丁寧にお茶を淹れてくれます。
最大の特徴は、熟成された日本の古茶、いわゆるヴィンテージティーです。収穫から5年以上の歳月を経た茶葉は、渋みがやわらぎ、より複雑で奥行きのある味わいへと変化します。一般にはなかなか出会えない、tearoom Toka 冬夏ならではの特別な一杯を楽しむことができます。

居雨 KYO — Sabo KYO at KYO AMAHARE — 新感覚の茶空間
居雨 KYO
住所:京都市中京区油屋町127
営業時間:12時〜19時(水曜定休)
アクセス:Miru Kyoto Nishiki – 徒歩約1分
アクセス:Miru Kyoto Gion – 徒歩約20分
2024年春、工芸ギャラリー「KYO AMAHARE」の蔵の中に、茶房「居雨」がオープンしました。 その名には「雨と居るところ」という意味が込められ、雨宿りをしながら、お茶と菓子とともに静かな時間を過ごす場所を表しています。空が晴れるのを待ちながら、ゆっくりと時を味わうための空間です。
お茶は福岡の茶酒房 「万 yorozu」の茶司が厳選し、菓子はフランス菓子の技法を学んだ職人が手がけています。日本でも特に丁寧に作り込まれた、新しい茶空間のひとつです。

7T+(Seven Tea Plus)— 京都で中国茶を楽しむなら
7T+ — Seven Tea Plus
住所:京都市下京区塩屋町73-1(綾小路通富小路東入ル)
営業時間:11:00〜19:00(木曜定休)
アクセス:Miru Kyoto Nishiki – 徒歩約10分
アクセス:Miru Kyoto Gion – 徒歩約20分
オーナーの中野賢二氏は、中国茶の買い付けに長年携わり、日本茶インストラクターの資格も持つ、お茶のスペシャリストです。7T+では、自ら産地を訪れて選び抜いた多彩な茶葉を、製法ごとに7つのカテゴリー(緑茶・白茶・烏龍茶・紅茶など)に分けて紹介しています。
日本茶だけでなく、世界のお茶文化を深く知りたい方にぴったりの場所です。夜になると路地に灯る「茶」のネオンサインが目印。京都で少し違ったお茶の世界に触れたい時、ぜひ立ち寄りたい一軒です。

YUGEN — 総合的なお茶体験をするなら
YUGEN
住所:京都市中京区亀屋町146
営業時間:11:00〜18:00(木曜定休)
アクセス:Miru Kyoto Nishiki – 徒歩約15分
アクセス:Miru Kyoto Gion – 徒歩約35分
京都御所近くの静かなエリアに、2018年にオープンした日本茶専門店。「日本の伝統を身近に」をコンセプトに、京都・宇治茶を中心とした上質な日本茶を提案しています。1階は、季節の甘味とともにお茶を楽しめる茶房兼茶舗。抹茶や煎茶、茶葉や茶道具の購入もできます。2階には茶室やイベントスペース、3階にはギャラリーがあり、作家の個展や企画展も定期的に開催されています。
気軽に立ち寄って上質なお茶を買うことも、午後のひとときをゆっくり過ごすこともできる場所です。中心地からもアクセスしやすく、京都で幅広い茶体験を楽しみたい方におすすめの一軒です。
京都でお茶を楽しむベストシーズン
新茶が店頭に並ぶのは、4月下旬から5月にかけて。この時期、名だたる茶舗に新茶が並ぶこと自体がひとつのイベントです。なかには、春にしか手に入らない特別な抹茶もあります。
柳桜園茶舗では、季節限定の「小桜」が2月下旬から4月下旬までのみ販売されます。この時期にご滞在の方は、ぜひ入荷状況をお尋ねください。その答えが、午後の過ごし方を決めるかもしれません。
Miru Kyotoからのアクセス
Miru Kyoto Nishikiは街の中心部に位置し、錦市場や京都御苑にほど近い場所にあります。このガイドで紹介した目的地のほとんどは、徒歩20分以内に収まります。
Miru Kyoto Gionは白川沿い、東山の静かな路地のすぐそばに佇んでいます。茶道の流派が集まるエリアまでは少し距離がありますが、その道のりは京都でも特に美しい街並みの中を通り抜けていきます。
ご予約は公式サイトがおすすめ:Miru Kyoto Gion & Miru Kyoto Nishiki
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