華やかな桜が主役となる少し前、京都の街はふんわりとした梅の香りが満ち始めます。
梅は、日本において真の意味で「春の訪れ」を告げる存在です。平安時代には、実は桜よりも梅の方が愛でられ、冬の名残が残る空気の中で凛と咲くその姿に、気高さと美しさを重ねてきました。
3月下旬の桜シーズンのような賑わいとは異なり、梅の花見は静かで落ち着いた、大人の時間。
桜が一面を染め上げる「色」の季節だとすれば、梅は、景色に溶け込み「香る」時間。ときにジャスミンやスイートワインにも例えられるその香りは、甘く上品に漂い、歩くたびに春の気配を感じさせてくれます。

2026年2月〜3月上旬に京都を訪れる方へ、梅の美しい名所をご紹介します。
2026年 梅の見頃予想
例年、梅は2月上旬から咲き始め、2月下旬〜3月上旬にかけて見頃を迎えます。
2026年のおすすめ時期::2月中旬〜3月上旬
ピーク:2月15日以降(見込み)
※開花状況は天候や気温に左右されるため、最新情報の確認がおすすめです。
一度は訪れたい梅の名所 : 見逃せない行事やポイント
数ある名所から一か所だけ選ぶなら、こちらがおすすめ。約1,500本もの梅が咲き誇る京都最大級の梅苑では、白や淡い紅色の梅花に包まれ、まるで雲の中を歩いているような幻想的な風景を堪能できます。
2026年行事開催日: 2月25日「梅花祭(ばいかさい)」
上七軒の芸妓・舞妓がもてなす野点が行われ、京都ならではの風情に包まれます

京都南部に位置する城南宮は、滝のように枝垂れる「しだれ梅」で知られています。
2026年行事開催日: 2月18日〜3月22日「しだれ梅と椿まつり」
苔の深い緑に、紅く咲く椿、淡くほころぶ梅――そのやさしい色の重なりは、写真愛好家の心を静かに惹きつけます。
広い所内にある梅林には約200本の梅が植えられ、地元の人々の憩いの場としても人気。入園無料でアクセスしやすいのもポイントです。
世界遺産・二条城では、南西角(つづり門付近)に約130本の梅が咲き誇ります。重厚な石垣と梅の花の組み合わせが、冬から春への移ろいをやさしく感じさせます。
京都駅から徒歩圏内にありながら、塀に囲まれた静かな庭園。2月から3月にかけて20本ほどの紅梅や白梅が甘い香りを漂わせ、池や石灯籠とともに庭園を美しく彩ります。小さな空間ながら落ち着いた趣を楽しめる空間です。
静かに楽しみたい方へ:穴場スポット
梅宮大社(うめのみやたいしゃ)
梅宮大社は、嵐山の西側に位置する喧騒を離れた心落ち着く穴場です。約550本の梅が境内を彩り、見頃の2月上旬以降も開放的な空間をゆったりと楽しめるのが魅力です。
智積院(ちしゃくいん)
東山エリアの静かな寺院。広大な境内では様々な梅が楽しめますが、特に金堂前の梅林園は規模も花の美しさも格別です。やさしい色合いの梅が金堂を背景に咲き誇る姿を、落ち着いた雰囲気の中で鑑賞できる印象的な風景です。
訪問時のヒント
・アクセス:北野天満宮など主要スポットへは市バスや地下鉄が便利
・時間帯:拝観時間中はいつでも風情豊かな梅を楽しめますが、特に早朝は、混雑を避けて静かなひとときを過ごしたい方におすすめです。
・服装:春の息吹は感じられつつも、空気はまだ冬の冷たさを残しています。コートやストールがあると安心です
桜よりも一足早く、香りで感じる京都の春。
2026年の旅は、梅の季節ならではの静けさの中で、京都の奥深さを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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