ナイトツアーとは

世界自然遺産に登録された奄美大島では、神秘的な夜の亜熱帯原生林を地元の経験豊富なガイドとともに探索する「ナイトツアー」が人気です。夜行性の動物を観察したり、満点の星空を堪能したりと、他では味わえない特別な冒険が待っています。

ナイトツアーの魅力：夜の奄美で出会う特別な体験

奄美大島の夜の森は、シダ植物が生い茂るジャングルのような雰囲気と、夜行性の動物たちで溢れています。国指定の特別天然記念物である「アマミノクロウサギ」をはじめ、アマミヤマシギ、アマミイシカワガエル、琉球アカショウビン、ルリカケスなど、奄美でしか見られない動植物に出会えるのが魅力です。この島は本土とは異なる独自の生態系を持ち、「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。ナイトツアーは、奄美の自然を存分に体験できる貴重なチャンスです。

お子様連れやご年配の方でも安心して参加できるナイトツアー

ツアーは基本的に車での移動なので、天候に左右されにくく、幅広い年齢層が安心して楽しめます。ローカルガイドが動物の生息地や観察に適した場所を熟知しており、その日のベストスポットへ案内してくれるため、効率よく夜の森を楽しむことができます。

アマミノクロウサギとの出会い

「アマミノクロウサギ」は約500万年前からほぼ変わらない姿で生息する、非常に貴重な動物で「生きた化石」とも称されます。しかし、森林開発やハブ駆除のために持ち込まれた外来種であるマングースの影響により一時期その数が減少し、絶滅危惧種に指定されました。近年は、環境保全とマングース駆除の活動が進められ、2024年には奄美大島でのマングースの絶滅が宣言されました。これにより、アマミノクロウサギの生態系はさらに守られることが期待されています。

現在、アマミノクロウサギの数は少しずつ回復傾向にあり、生息地が拡大しています。しかし、近年は新たに道路での事故（ロードキル）が問題となっており、島内を車で移動する際は、安全運転で、スピードを出しすぎないよう動物に注意した運転を心掛けましょう。

四季折々の夜の自然を楽しむ

ナイトツアーでは、季節ごとに違った楽しみがあります。たとえば6月から8月にはホタルの幻想的な光が見られ、7月から9月にかけては夜にのみ花を咲かせる「サガリバナ」が咲き、島全体が神秘的な雰囲気に包まれます。ツアー中は人工の光が少ない場所へ行くため、晴れた日には奄美の美しい星空を堪能できます。天の川や流れ星など、都会では見ることができないほどの星々が広がり、一度は体験してみたい景色です。また、雨の日には雨露に濡れた木々が生き生きと輝き、神秘的な雰囲気が楽しめます。

ナイトツアー参加時の服装と持ち物

• 6月〜9月：半袖・短パンに、虫よけ対策やレギンスの着用がおすすめです。
• 10月〜5月：冷え込む場合があるため、長袖・長ズボンの着用が良いでしょう。特に1月と2月はアウターが必要です。
• 雨具：急な雨に備えて撥水・防水のウインドブレーカーがあると便利です。

奄美大島は青く澄んだ綺麗な海でのマリンアクティビティだけではなく、深緑が生い茂る大自然の中を体感できるアクティビティも非常に魅力的です。ナイトツアーでは、亜熱帯の豊かな自然や夜行性の動物たち、満点の星空など、奄美大島ならではの幻想的な夜の世界に出会い、自然の豊かさに新たな視点を得られるでしょう。2024年にはマングースの絶滅が宣言され、島の生態系保護の取り組みも進んでいます。

この冬、ぜひガイドとともに奄美大島の森を探検し、感性や価値観が広がる特別な旅をMiruで楽しみませんか。