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祇園祭:京都の夏の風物詩
祇園祭:京都の夏の風物詩
7月 5日, 2023

梅雨明けも間近、京都も本格的に夏を迎えます。この季節になると、”コンコンチキチン、コンチキチン”の祇園囃子とともに街は祇園祭一色に。7月の京都旅のプランには必ずいれておきたい一大イベントです。

日本三大祭のうちのひとつである、祇園祭。長きにわたり受け継がれてきたこの伝統行事を、ぜひ五感で体験しに来てください。

まずは、祇園祭の歴史や主な行事をご紹介いたします。

千百年の伝統を有する八坂神社の祭礼

豪壮かつ華麗な祇園祭は、貞観11年(869)より受け継がれてきた千百年の伝統を有する八坂神社の祭礼です。

7月1日の「吉符入」にはじまり、31日の「疫神社夏越祭」で幕を閉じるまで、1ヶ月にわたって各種の神事・行事がくり広げられ、7月中は八坂神社を中心に京都の街が賑わいます。

数ある行事の中でも、ハイライトはやはり7月17日と24日の巡行。17日の前祭では、23基の山鉾が登場します。重量が約11t、地上から鉾頭までの高さが約25mの山鉾は、それぞれにご神体が祀られ様々なご利益があるとされており、なんと釘は一本も使わず大工さんが縄のみで組み立てるのです。昭和41(1966)年に、前祭と後祭が17日にあわせて行われるようになりましたが、平成26(2014)年に、24日の後祭が復活。本来の祇園祭の姿に戻り、それに伴い、宵山や巡行もそれぞれ行われるようになりました。

組み立てられた山や鉾は、四条烏丸の交差点の西側付近を中心に数日間飾られ、観光客も真近で見ることができ、中に入れる山鉾もあります。宵山の夜は最も街が賑やかになり、歩行者天国になる中心部には夜遅くまで屋台露店が立ち並びます。

神輿渡御は、7月17日神幸祭)と24日(還幸祭)に行われます。神幸祭では3基の神輿が八坂神社から氏子地区を回って、四条御旅所(おたびしょ)にむかい、還幸祭(かんこうさい・おかえり)の日に八坂神社に戻ります。

ひと月に及ぶ祇園祭は、山鉾巡行や宵山以外にも楽しめる行事がいくつもあります。特に7月10日から始まる山鉾建ては、釘を1本も使わず、荒縄などによる縄絡みと言われる伝統技法を間近で見ることができます。地元の住民も、この特殊な伝統の技を真剣なまなざしで見守ります。また、屏風祭と呼ばれる催しでは、山鉾町の町屋などで家宝の屏風などが披露されたりもします。

そもそも祇園祭は、京都で疫病が流行して多くの民が苦しめられた時、その疫病退散を目的として始まりました。山鉾巡行は疫病や災厄をもたらす疫神たちの怒りを鎮め、山鉾のきらびやかな装飾で町中をさまよう疫神たちをひきつけ、閉じ込め、町から追い出すという重要な役割を担っているのです。京都の人々は今日まで戦争や政変があってもこの伝統を守り続けてきました。

山鉾巡行や宵山の日はもちろん、街全体が伝統と文化で華やぐ7月は毎日が特別です。機会のある方は、祇園祭の行事や祭事をお見逃しなく。

400年の長い歴史のアーケード”錦市場”

次にご紹介するのは、京都旅行には欠かせない人気の商店街”錦市場”。寺町通から高倉通りまで続く長い市場には、京の歴史が刻まれています。390メートルの市場を歩くことは、長い歴史の道を歩くことでもあり、そこにはヨソでは目にできない珍しい食材、京都が育ててきた独特の食文化、専門家だから教えてくれる知識が溢れています。京漬物や湯葉、京寿司に抹茶など、京都らしいお土産にぴったりなものも見つかるはず。

400年の歴史をもつ錦市場は、古くから受け継がれてきた伝統を今もなお味わうことができる京の台所でもあります。京都へお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。

夏の京都旅にぴったりなライフスタイルホテル

祇園祭が行われる期間、京都に暮らすようなステイをしてみませんか?Miru Collectionのホテルでなら、記憶に残る素敵な旅になるはずです。

街の中心部ながら静かな通り佇むMiru Kyoto Nishikiは、鉾町からも近く、京都の台所として人気を誇る錦市場も目と鼻の先。

新しくMiru Collectionに加わったMiru Kyoto Gionは、祇園祭をとり行う八坂神社のすぐ近くで、祇園祭の魅力をさらに深く知りたい方にぴったりです。祇園らしい贅沢な空間を提供するMiru Kyoto Gionにお泊りいただくと、神幸祭や環幸祭の神輿渡御を真近で楽しむことができます。

歴史・伝統・規模とも日本一を誇る祇園祭は、「祇園さん」で親しまれている京都八坂神社の夏祭り。そのクライマックスは山鉾巡行だと思っている人も多いですが、本来の意味を辿ると、祇園祭の一番重要な神事は「神幸祭」と言えます。八坂神社から御祭神をお遷しした3基の神輿が、洛中を巡行しながら四条寺町の御旅所へ渡御、還幸祭で再び洛中を巡り八坂神社に戻ります。山鉾巡行とはひと味違う、男性陣によるエネルギッシュな神輿担ぎは必見です。

どちらのホテルにステイしても、7月中はいつも祇園祭の”音”や”色”で賑わい、歩いているだけで京都の伝統を感じていただけます。

京都の暑い夏をひと月にわたって彩る祇園祭。1100年を超える伝統を守り続け、コロナ渦の中止や縮小を乗り越え、今年は4年ぶりに例年通りの開催です。本来の祇園祭が帰ってくるこの7月に、京都を訪れてみてはいかがでしょうか。

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