純白の冬から色鮮やかな春、新緑の夏、彩り深まる秋。一年を通して様々な色で四季折々の表情を見せてくれるのが、ニセコの大きな魅力の一つです。夏になると、大自然との深い繋がりを感じられるアクティビティや歴史ある夏祭りで活気づいて、短くとも濃い夏のエネルギーを感じていただけます。今回は、7月のニセコ旅を豊かにする夏祭りをいくつかご紹介します。
積丹町の美国神社例大祭:天狗の火渡り
毎年7月4~6日の積丹町では、海の安全と豊漁を願う美国神社例大祭が行われます。お祭り期間中は漁港に色とりどりの大漁旗が飾られ、神輿や山車が町中を練り歩き、屋台が出店されたりと、港町ならではの夏の賑わいが味わえます。このお祭り最大の見どころ「天狗の火渡り」は、祭りのフィナーレとして5日と6日に実施されます。天狗・神輿が町内を練り歩き、お清めをした際についた穢れを浄化するため、天狗が炎の中を歩く姿は大迫力の光景です。この期間にこちらへお越しの方は、積丹町まで少し足を延ばしてみてください。この地域ならではの夏に触れることができますよ。
積丹町のウニで夏の味覚を堪能
前述でご紹介した美国神社例大祭の開催地・積丹町は、ニセコから車で約1時間半。緑豊かなニセコから、海が広がる景色へとロードトリップする1日は、北海道らしさを楽しめるおすすめのプランです。積丹では神威岬と島武意海岸に立ち寄って、「積丹ブルー」とも呼ばれる青く透き通ったコバルトブルーの美しい海の景色もお見逃しなく。そして、この時期に積丹町を訪れる醍醐味は、6月~8月にかけて旬を迎える海の幸「ウニ」を堪能すること。海鮮が有名な北海道の中でも、特に積丹町で採れるウニは濃厚な甘さと深いコクが特徴です。この時期になると、地元の人のみならず、ウニ目当てで積丹町を訪れる多くの人で賑わいます。
約90年続く伝統をたたえる倶知安神社例大祭
倶知安町の夏ならではの文化体験に興味がある方は、倶知安神社例大祭に足を運んでみてはいかがでしょうか。毎年7月27~29日にかけて開催されるこのお祭りは、地元の人々が90年近く大切に紡いできた伝統的な神事で、町指定無形文化財の「赤坂奴」が町中を練り歩き、地域の安全と繁栄、観光産業の進展を祈ります。
今年は、俱知安神社の近くで露店も開催されるようなので、夏ならではの活気あふれる倶知安町での素敵な時間をお過ごしください。
7月のニセコ近辺では、ご紹介した以外にも様々な夏祭りが開催され、今年の夏は例年以上に盛り上がることが予想されます。周囲に広がる息を呑むような雄大な景色、旬の味覚、ニセコを守ってきた由緒ある伝統文化に触れ、夏ならではのニセコ旅が待っています。
この時期にニセコを訪れる方は、夏祭りにも注目して、地域ならではの賑わいを一緒に味わってください。このブログが、旅程を作る際のヒントになれば嬉しいです。
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