喫茶文化とは?昭和にタイムスリップできる一杯
喫茶店は、“お茶を飲む場所”という意味の「喫茶」と「店」を合わせた言葉。もともとは茶文化に由来しますが、時を経てコーヒーと懐かしさを楽しむ、日本で長く愛されてきたクラシックな空間として親しまれるようになりました。
地元の人々からは親しみを込めて「キッサ」と呼ばれ、扉を開けると、まるで昭和の時代にタイムスリップしたような感覚に包まれます。
昭和時代は、戦後の復興とともに伝統と近代が交差し、日本の暮らしが大きく変化した時代。
ネオンに照らされた路地、モノクロからカラーへと変わるテレビ、音楽を持ち歩けるようになったカセットウォークマンなど、街の風景や人々のライフスタイルが大きく進化しました。
この時代に根付いた喫茶店文化もまた、どこか懐かしく温かみのある空間として、今なお多くの人に親しまれています。
1981年には全国に約15万軒もの喫茶店が存在していましたが、現在はその数も半数以下に。しかし最近では、そんな喫茶店に再び注目が集まりつつあります。
Miru Kyoto Nishikiの周辺には、今もその魅力を守り続ける名喫茶が3軒あります。イノダコーヒ、本家・小川珈琲、前田珈琲、どの店も、上質なコーヒーとともに“京都らしさ”や“記憶”を味わえる特別な空間です。
イノダコーヒ:優雅な朝の定番
Miru Kyoto Nishikiから徒歩すぐ、堺町通にあるイノダコーヒ本店は、1940年創業の京都を代表する老舗です。
クラシックな木造建築に、柔らかな照明とレンガの中庭。中に入ると、上質な空間が広がります。
名物は「アラビアの真珠」ブレンド。深煎りのモカで、ミルクと砂糖を入れるのがおすすめ。昭和のホスピタリティを感じさせてくれる味です。
「京の朝食セット」も人気で、スクランブルエッグ、ハム、クロワッサンにコーヒーがついてきます。
朝7時から営業しているので、観光前の朝食にもぴったり。蝶ネクタイ姿のスタッフによる丁寧なサービスで、1杯のコーヒーが特別な体験になります(〜18時まで営業)。
小川珈琲:伝統にモダンを添えて
もし“歴史のある店”に現代的な美しさを求めるなら、2022年にオープンした堺町錦店の小川珈琲がおすすめです。
1952年創業の焙煎所が手がけるこの店舗は、京町家の意匠を活かしながらも洗練された内装にに改装したスタイリッシュな空間。坪庭が望める空間は、心地よさとモダンさが共存しています。
フランネルドリップで丁寧に淹れたコーヒーは、力強く香り高い味わい。
オーガニックコーヒーと一緒に、オリジナルの「京小麦の炭火トースト」をどうぞ。
7時〜20時まで営業しており、どの時間帯でもふらっと立ち寄れる落ち着いた一軒です。
前田珈琲:レトロな心地よさ
Miru Kyoto Nishikiから数分歩いたところにある「前田珈琲 室町本店」は、1981年創業の喫茶店。元は呉服屋だった町家を改装し、広々とした空間でくつろげます。
名物は自家焙煎の「スペシャルブレンド 龍之助」。香ばしくやさしい味わいが地元の人々にも長年愛されています。
また、フードメニューも魅力の一つ。中でもナポリタンは喫茶店の定番で、どこか懐かしい味わい。
ちなみに「ナポリタン」はイタリア発祥ではなく、戦後の日本で誕生した料理。玉ねぎ、ピーマン、ハム、ベーコン、ケチャップで作られた独自のスパゲッティは、今も多くの喫茶店で親しまれています。
注文後に炒めるスタイルで提供される前田珈琲のナポリタンは、昔ながらの味をそのまま再現。朝7時から夕方6時まで営業しています。
Miru Kyoto Nishikiを拠点に、京都の喫茶文化へ
ご紹介した3軒の喫茶店はすべてMiru Kyoto Nishikiからすぐ。朝食にイノダ、昼のひと息に小川、夕暮れ時には前田——その日の気分に合わせて楽しめます。
また、Miru Kyoto Gionのゲストの方も、いずれも徒歩20〜35分圏内でアクセス可能。お茶の文化に負けない、京都の“コーヒーの文化”を体感してみてください。
Miru Kyoto NishikiやMiru Kyoto Gionにご滞在の際は、ぜひこの3つの名店を巡って、懐かしくもあたたかな京都のひとときをお楽しみください。
ご宿泊予約 & 最新情報をチェック!
京都をもっと楽しむなら、Miru Kyoto Gion や Miru Kyoto Nishiki での滞在がおすすめ。伝統とモダンが融合したブティックホテルで、京都の静かな魅力に包まれる特別なひとときを。
さらに、京都の文化や季節のイベント、隠れた名所などの最新情報をお届け!
Instagramでは、舞台裏の様子や旅のインスピレーションになる特別なコンテンツを発信しています。ぜひフォローして、京都の魅力を一緒に楽しみましょう!
宿泊予約はこちら Miru Kyoto Gion & Miru Kyoto Nishiki
Instagramをフォロー: @mirukyotogion @mirukyotonishiki
0コメント